英語で作詞してみたいあなたへ
こんにちは!
ユリカリパブリックです。
普段から日本語で作詞をされているシンガーソングライターさんや作詞家のみなさん!
また、普段から書かれていなくても、作詞に興味のあるみなさん!
「英語で作詞をしてみたいな」
「英作詞ができれば幅が広がるな」
「日本語がメインの歌詞だけど、少し英語を入れてみたい!」
そんな風に思ったことはありませんか?
今日はそんな風に思った方たちのために、わたしが思う「まず考えてみるべき3つのこと」をご紹介したいと思います。
実際に英語で作詞を始める前に、ぜひ一緒に考えてみてくださいね。
わたしはネイティブスピーカーではありません。でも、TOEIC955点・発音検定93点(講師レベル)を持っています。ノンネイティブとしての英語での作詞はとっても難しいですが、やりがいもたくさんありますよ!
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考えてみるべき3つのこと
それでは、「英語で作詞をしてみたいときに、まず考えてみる3つのこと」。
順番に早速みていきましょう。
考えてみるべきこと① なんのための歌詞?
さて、今あなたはなんのための歌詞を書いているのでしょうか?
歌詞にも色々な種類がありますよね。
作詞案件の数として多いものは、楽曲コンペのための仮歌詞かもしれません。
現に、わたしも楽曲コンペの歌詞をお仕事で受けています。
コンペの仮歌詞の特徴は、基本的に公になるものではないということ。
もちろん、仮歌詞がそのまま採用!というパターンもありますが、とても珍しいです。
また、日本語の方がよい場合もあれば、
「歌詞のイメージが強すぎない方がいいからラララ歌唱、またはデタラメ英語歌詞にしてください!」
という案件もありますね。
かっこよく聞かせたいから、英語が合うジャンルだから、英語の仮歌詞がいいと考える作曲家さんもいらっしゃいます。
コンペ仮歌詞であれば、基本的に公になるものではないので、語感に重きを置いて英語を使用してOK!
日本人は、英語の歌詞に特有の、「強い韻」が好きなように思います。
なので印象に残るような引っ掛かり(フック)を作れたらベスト!
楽曲のメロディの魅力を一番引き出す歌詞、を目指して、どんどん英語で仮歌詞を書いてみましょう。
アーティストさん・アイドルさんに歌詞を提供されている作詞家さんの場合、
今回、ちょっと英語の歌詞でいきたいんですよ!!
なんて言われる場合があるかもしれませんね!
とっても嬉しいご依頼ですが、実はこれなかなかハードなお仕事です。
わたしは、TOEIC955点を持っていますが、英語での作詞は相当難しいです。
いっつもヒーヒー、魂を削って書いています。(笑)
わたしたちは義務教育で英語を習うから、なんとなく英語は他の言語よりハードルが低く感じていますよね。
でも例えば、
「今回どうしても韓国語歌詞で行きたくて…
韓国語作詞お願いしますッ!」
って言われたら……..?
相当韓国語に自信がない限りはお断りしますよね。
ここでは、「英語に自信がないなら仕事断りな!」と言いたいわけではありませんっ!(笑)
でも、それくらい大変なお仕事であるということを理解していただきたいのです。
大変なお仕事であるということは、それなりのクオリティを担保するために、
必ず、予算をきちんと確保してください!(これ超大事!)
英語での作詞は、日本語での作詞よりもよっぽど時間がかかります。
また、アーティストさんに歌っていただくのだから、間違った英語・下手な英語で作詞をすると、
アーティストさんの信頼に関わります。
アーティストさんの印象が悪くなってしまったり、英語がわかる人にバカにされてしまう可能性だってあります。
必ず、ネイティブチェックを通すようにしましょう。
その分の予算・手間までちゃんと考えて、お見積もりを出すようにしましょう!
あなたがシンガーソングライターで、自分で曲を作っている場合。
今回のこの曲、英語で作ってみたいんだよね!という場合。
「どんどんやってみましょう!」
ぜひぜひ、トライしてみることをおすすめします。
・文法やスペルが間違っていないか
・読み方・発音に間違いがないか
1. 文法・スペルチェックについて
自作の英詞をDeepLやGoogle翻訳などで
英日訳チェックするのは絶対にやめましょう。
それなりにいい感じの日本語に変えてくれたりしますが、英語が間違っている場合が多々あります。
文法・スペルの簡易的なチェックにおすすめなのは、Grammarlyです。
有料もありますが、無料でもかなり使えます。
少しコツがありますし、英語のサイトで抵抗感もあるかもしれませんが、別の記事でご紹介したいと思います。
(あくまで簡易的なチェックです。ちゃんとリリースする場合は必ずネイティブチェックを通しましょう)
2. 読み方・発音について
アルファベットのまま「きっとこうだろう」と思って確認しなかった単語が
「全く別の読み方だった・・・・・・!ガーン!」
という場合があります。(実例があります)
リリースしてからでは遅いです。
恥ずかしくなってしまったり、
せっかくの自作曲が悲しい思い出になり、
「二度と歌いたくないよ><」
となってしまう前に、必ずチェックをしましょう。
発音チェックにオススメなのはWeblioです。
読み方・発音についても別の記事で詳しく説明しますね!
考えてみるべきこと② 誰に向けた歌詞?
次に、考えてみるべきことの2つ目です。それは、
「誰に向けた歌詞なんだろう?」
ということです。
狙っているのは日本だけ? それとも世界だって狙いたい?
男女? 年代は? 学生か社会人か? どこに住んでるどんな人・・・・?
ターゲットはとっても大事です。
全部英語の歌詞でバチバチに決めて行くのがかっこいいと思う若い世代なのか。
日本語の歌詞に、キメやフックとしてほんの少し英語が入っている方がわかりやすくていいのか。
日本人が当たり前に知っているような英単語だけを使うべきなのか。
もしかしたら、英単語部分の譜割も、日本語っぽくはめた方がいいかもしれません。
あなたが、英語がものすごく得意だとしましょう。
でもたとえば、可愛くてとってもキュートなアイドル楽曲のサビのど頭に、超難解な英単語を持ってきたら?
アイドルファンのお客さんにはあまり伝わりませんし、キャッチーではありませんね。
たとえば世界を狙いたいR&Bのアーティストの英語多め歌詞。
難解な英単語(Big wordと言います)を一番目立つところにバーン!と使ってみた。
ところが…それがネイティブからすると全くもって詩的じゃない単語だったら?
世界を狙いたくても、海外の人から違和感があれば聞いてもらえないかもしれません。
リスナーを想定した①英語の使い方、②単語のチョイス、③譜割のつけ方
を意識してみましょう。
考えてみるべきこと③ 歌うのは誰?
最後に、考えてみるべきことの3つ目は、
「誰が歌うのか」
ということです。
考えてみるべきこと②では、「誰に」歌うのか、がポイントでした。
最後は「誰が」歌うのか、です。
きちんと作られた英語の歌詞でも、子音の使い方などを気をつけなければ、英語経験のない日本人にとってとても歌いづらい英語になる場合があります。
もしかしたら、全体的な歌詞が多少稚拙になっても、シンガー本人の歌いやすさを大事にすべき場合もあるかもしれません。
また、先ほども少し触れましたが、譜割にも関係があります。
アイドル楽曲などでは、あまり英語らしいかっこいい発音にせず、あえて日本語らしい読みのままにすることも多いのです。
日本語らしい、子音の後に必ず母音が入るような発音はかなり独特で、それが日本人らしい可愛らしさとなっている場合もあります。
でもかっこいい雰囲気のアーティストや、たとえば年齢が20代後半以上のシンガーさんの場合などは、英語は英語らしい発音を想定して譜割をつけるのが良いとわたしは思っています。
これは完全に、実際に歌うアーティストさんの雰囲気次第です。
英語の譜割は、慣れていないとうまくはめられず間違えがちです。
こちらについても、また別の記事でご紹介したいと思います。
まとめ
今日は、「英語で作詞をしてみたい! そんな時に、まず考えてみる3つのこと。」というテーマで、ブログを書いてみました。
少しでも、お役に立てていたら幸いです。
ネイティブではない人にとっての第二言語の習得は、生涯学習です。
でもだからこそ、やりがいも楽しさもあり、いい英詞が書けた時にはとても達成感があります。
今後も、英語で歌詞を書くときにわたしが気を付けていることや、参考にしているサイトなどご紹介していけたらと思っています!
よかったらぜひ、シェアしてみてくださいね。
ユリカリパブリックでした。